◆ネタバレ◆気持ちが揺さぶられる!風ノ旅ビト
こんばんは。
おかめです。
今日のおかめはゲーマーおかめ。
今回は一ヶ月ほど前からプレイしだした『風ノ旅ビト』のプレイレポをお届け!
◆風ノ旅ビトとは?
風ノ旅ビト とは2012年3月15日に発売されたPS3ソフトで
発売元はSCEアメリカ。
日本では風ノ旅ビトという名前ですが、原題はJOURNEY。
PSストアでとても評価が高く、私はABZUプレイから知った作品。
PSストアのセール時に購入。
ABZU同様、言葉や説明文などは一切ない。
一面に広がる景色と、BGMが生み出す世界観にひたすら没頭する。
操作も非常に簡単で、動く・ジャンプ・コミュニケーションをとる ぐらい。
クリア時間も長くはなく、なれれば一時間程でクリアができる。
どれだけ長くても3時間程度。
◆一発目の感想
実はおかめ、この一ヶ月ですでに5回ぐらいクリアしている。
こんなにしているにも関わらず、一発目の感想は『期待はずれ』だった。
ABZUのイメージが強く、ABZUのように鮮やかさと華やかさ、心を揺さぶるものがなく、一回目は「なんやこれ」という感じで終わってしまった。
けれども、二回目、三回目と繰り返ししていくと
その世界観に惹き込まれて行き、今ではすっかり神ゲーの領域。
まさに、スルメゲーム!噛み締めながらそう想うおかめ。
そんな風ノ旅ビトのレポをネタバレありでお届けします。
◆始まりは孤独と戸惑い
物語の始まりは、この状態。
広い砂漠にポツンと人が。
布をまとったヒト。
この子が主人公。きっと旅ビトなんでしょう。
旅ビトは、この砂漠をとりあえず歩くところから始まります。
全くヒントがなく、他に仲間もいる雰囲気はなく、「どうすれば…」の戸惑いが生まれます。
とにかく歩き続け、ある場所に着くと、タイトルが表れます。
旅ビトは基本歩くことしかできないのですが
この世界では、生命のある布が力を与えてくれるようです。
QRコードのようなシンボルを得ることで、旅ビト自身も強化され
旅ビトのまとう布にストールのように布が足されていきます。
そのストールに、生命ある布たちが力を与えてくれ、
旅ビトは歩くだけでなく、軽やかに飛ぶ事ができたり
周囲の命ある布の協力を得たりできるようになります。
砂漠を通り抜けると、一つのどうやら一つ目のエリアの区切りになったようで
瞑想が始まります。
この瞑想では、大きな白いヒトが旅ビトに語りかけてきます。
どうやら、旅ビトが旅をする事になったきっかけは、この白いヒトにあるようです。
次のエリアでは朽ち果てたような大きな橋が。
これでは橋の向こうに渡ることができません。
なので、このエリアに存在するものに触れ、向こうに渡れるようにします。
エリアのいたるところにいる、布たちは、まるで鳥のように舞います。
まるで解放されたかのように、空を舞う布。
景色は殺風景ですが、生命力を感じるシーンです。
次のエリアは、寂しい景色から一転して、ピンクとグリーンの鮮やかな砂漠。
正面に見える山は、スタートの時にも見えた山。
じーっと眺めていると流れ星が流れました。
ずーっと画面を横切るように流れていく流れ星…。
色は鮮やかですが、やはりどこか寂しげな砂漠。
ポツンとたたずみ、ここでもひたすらに歩み続けます。
途中、犬のようなイルカのような布に出会います。
やたらと懐っこいこの布は、進むべき方角を教えてくれたり
ストールに力を与えてくれたり、目的地まで運んでくれたりと友好的。
どうやら敵ではないようです。
この布、「きゅんきゅん」みたいな「わんわん」(笑)みたいな声を出すのですが
これがまた可愛いんです。
旅ビト自身も、声らしきものを発する事ができ
それによりコミュニケーションがとれるようです。
風の旅ビトの名シーンといえば、ここが一つかなと想うのがこれ!
砂漠に埋もれた神殿のような空間を勢いよく滑りながら進むシーン。
夕日に照らされ、逆行でしっかり見えませんが
それがなんともキレイなんです。
◆旅の意味を探して。
砂漠をこえても、まだまだ旅ビトの旅は続きます。
地下神殿のような空間や、深海のような場所、寺院のような場所。
そのエリアごとで壁画を見つけ出したり、瞑想をし白いヒトを通じ、
この旅の目的と意味を見つけます。
例えばこのシーン。
機械的な何かが争っているようなおっかなさを感じる雰囲気ですが
よく見ると、ビームのようなものを出し合っているのは
白いヒトのような絵です。
そこに赤い布をまとった旅ビトの姿は描かれていません。
ですが、白いヒトが伝えるこれから先を予想するかのような絵には、旅ビトが描かれています。
左側に、前に倒れこむかのような赤い旅ビトさんみたいな絵があります。
右手には大きな山のような絵。
山から風が吹いているのでしょうか…
それに立ち向かう事を予想させる絵です。
◆冒険することは宿命?
白いヒトにより見せられた、山に向かい立ち向かう旅ビトさんの絵を見て次のエリアの扉が開きます。
大きな扉を抜けた先、待っていたのは…
雪山です。
風が吹きつけ、雪で視界が悪くなるほどの寒地。
空を待っていた赤い布達も、この寒さでなのか、凍ってしまっています。
旅ビトのストールに宿る力も、勝手にその力がみるみるうちに減っていきます。
凍ってしまっている布達で力を補充しながら、視界の悪い吹雪の中を進み続けます
あまりの強風に煽られてしまうことも…
とても過酷な冒険です。
どこまで行っても吹雪吹雪吹雪。
あの白いヒトのせいで、なんでこんな冒険を!!!という気にもなってきます。
ひたすら突き進み、その先に待ち受けていたのは、吹雪と暴風に加え、雷。
気づけば旅ビトのストールはなくなってしまっていました。
これではもう、空を舞うことも、ジャンプすることも、命ある布達とコミュニケーションを取り合うこともできません。
それまで発せられていた音楽のような声も、わずかしか出なくなってしまっていました。
それでも歩き続ける旅ビト。
もう、進むも地獄戻るも地獄みたいな感じです。
どこを歩いているのか、目的地はこっちなのか、っていうか何を目指して歩いているのかも分からないぐらいに視界が悪く
徐々に旅ビトの足も重くなり、体力気力がもう僅かなのを目に見て感じ取れます。
一歩一歩に力を感じなくなり、それでも進み続ける旅ビト。
暴風と共にたたきつけるかのような雪の中、ひたすら歩みを止めず
しかし、長い旅にこの環境は厳しく、とうとう倒れてしまいます。
◆それでも旅は続く…
猛吹雪の中、命尽きた旅ビトは、白いヒト達により再び物語に呼び戻されます。
次の新たな世界は、さっきとは全く違った美しい場所。
青い空に、活き活きと動く命ある布達。
まるで楽園かのような印象を受ける程、そこはこれまでとは違い
はるかに命を感じる美しい場所です。
ここにも、やはり、物語のスタートから見えていた山が見えます。
しかも、今までよりずっとずっと近くに。
旅ビトは、白いヒトにより長い長いストールを与えられます。
それにより、この楽園のような美しい世界を、軽やかに舞い、跳ね、
命ある布達の協力を得ながら、促されるように山頂に向かいます。
そしてたどり着いた山頂。
ずっと奥に見える光の扉に向かい、ひたすら歩きます。
いったいその先には何があるのでしょうか…
何があるかは分からないけれど、きっと悪いものじゃないんでしょう。
旅ビトはひらすら歩き続けます。
ずっとずっとずっと、その姿が見えなくなるまで、奥に進み続け、そしてやがて姿は光の中に消えていってしまいます。
そうして山頂から一つの流れ星が生まれ、物語は幕を下ろします。
いかがでしたでしょうか。
簡単ではありますが、以上が風ノ旅ビトのレポです。
山頂から生まれた流れ星は、これまで旅ビトが冒険をしてきた場所を巡ります。
そして最後は見覚えのあるこの場所にたどり着きます。
そして、ここから、また新たな旅が始まります。
(実際に新しい冒険が始められます)
ただ、操作をするゲームとして楽しむと
単調で、簡単で、テクニックを必要としないぶんやりがいを感じないのかもしれません。
私は一周目はきっと操作に夢中で、この物語に散らばったあらゆる疑問に触れなかった為、この物語の良さが分からなかったのですが
一つ疑問に感じ始めると、あれこれが繋がり、どうして?が増えてきました。
それと同時に、つかめそうで掴めない、分かりそうで分からない
答えのないその世界観が、とても美しく、儚く、切なく、それでいてあたたかく…
おおげさな…
と想うかもしれませんが、この物語は、オンライン機能があるため
物語の途中で他の旅ビトさんと巡りあう事があるのです。
会わないこともあれば、会うこともある。
会っているのに気づかないこともある。
それまで一人だった冒険が、偶然巡りあった旅ビトさんがいるだけで
心強く、楽しさも感じる旅になる。
寄り添う旅ビトさんもいれば、先々と進んでいく旅ビトもいる。
しかも、その出会いは一度きり。
よほどの偶然がおきない限り、二度と一緒に旅はできないのです。
この物語での出会いは一期一会なんです。
気があった旅ビトさんとも、気が合わなかった旅ビトさんとも
一緒に旅ができる時間は一度きり。
それが、この風ノ旅ビトの魅力の一つです。
書きたいことはまだまだありますが
とりあえず、レポとしては以上です!!
次は考察!!です。
お読みいただきありがとうございました♡
おかめ